こんにちは、松本養鶏場です。ニワトリたちはジメジメした暑さにも負けず、毎日美味しいたまごを産んでくれています(^▽^)
「ニワトリがたまごを産む」というのは、人間にとって当たり前になっていることですが、あんなに固い卵がどうやってお腹の中で作られているのかご存知ですか?
今回は「ニワトリのお腹の中~たまごが生まれるまで~」についてお話したいと思います。
ニワトリのお腹の中には約1万個もの「たまごのもと」がある
「たまご」というと固い殻に覆われたものをイメージすると思いますが、ニワトリのお腹の中に最初から殻付きのたまごがある訳ではありません。
ニワトリの卵巣の中には約1万個の「たまごのもと」がぶどうの房のように連なっており、その1つ1つが順番に時間をかけて成長していきます。
最初に卵黄の部分が7~9日間かけて大きくなり、続いて卵黄の周りに卵白・卵殻膜(薄皮)・外側の殻が作られ、最終的に24~26時間かけて卵管を通過し生まれてきます。
1つのたまごができるまでに約10日間もかかるんですね!
毎日毎日同じことが時間差で繰り返されているため、ニワトリは1日1個たまごを産むことができるのです。
ニワトリはオスがいなくてもたまごを産めるのはどうして?
養鶏場の中には、通常オスはほとんどいません。お客様から「メスしかいないのに、なぜたまごを産めるの?」と聞かれることがあるのですが、基本的に人間の出産とにわとりの産卵は全くの別物です。
簡単に言うと「産卵=人間の生理」のようなものなんですね。人間の女性も約1ヵ月毎に排卵し、受精・着床しなければ生理として排出されます。
これに対し、ニワトリは受精する・受精しないに関わらず、毎日排卵=産卵するのです。
ニワトリは体内で胎児を育てることができない分、必要な栄養素をすべてたまごの中に詰め込んでいます。だからたまごは栄養たっぷりなんですよ。
ニワトリにも時々休憩が必要
ニワトリは毎日産卵することが可能ですが、実際には数日間たまごを産み続けたら1~2日休むというサイクルが多いです。
平均するとニワトリ1羽が生むたまごの量は、年間約280個。
産卵にはエネルギーを使うはずですから、ニワトリが休みたくなる気持ちもわかります。
人間だったら耐えられませんよね(^^;)
みなさんも、もしニワトリたちと会う機会があれば「いつもお疲れ様」と言ってあげてください(^▽^)