たまごの賞味期限って、パックに書いてあるアレですよね。
でも、「あ、期限過ぎてる! でも捨てるのもったいない! で、実際のところどれくらいまで食べられるの?」 っていうこと、ありますよね。

教えて松本さん!! たまごは実際いつまで持つのですか?

Q. たまごの賞味期限と保存方法について教えてください。

松本さん「たまごに書いてある賞味期限は『生で安心して食べられる期限』なのです。これを過ぎるとサルモネラ菌が繁殖してしまうおそれがあります。
実際、加熱して食べる場合はもう少し持ちます。
冷蔵庫での保存は長く持ちますが、買ってから1ヶ月以内には使いきりましょう。

実は、常温でも保存できます(店頭では常温で販売してあります)」

Q. 夏と冬で保存方法や期限に違いはありますか?

松本さん「冬場は常温で1ヶ月もちますが、生食するなら2週間までに、あとは火を通してください。
夏場は常温で涼しいところであれば1週間もちますが、冷蔵庫が好ましいですね」

Q. より長く持つ保管方法を教えてください。

松本さん「たまごには、頭とおしりがあって、頭(とがった方)を下にして保存します。ちなみにたまごのパックには、頭を下にした状態で入れてあるので、そのまま冷蔵庫に移してくださいね。」

Q. なぜおしりが上なんですか?

松本さん「それは、たまごのおしりには『気室』という、空気がたまる場所があるんです。
そこで呼吸ができるようにするためです。」

なるほど! だんだんたまごの保管についてわかってきましたね。続いてどんどん聞いちゃいましょう。

松本さん、たまごは最初に洗うべき?

Q. 冷蔵庫に入れるとき、たまごって洗った方がいいんですか?

松本さん「いや、洗わない方がいいです。たまごって洗うと傷みやすくなってしまうんです。
たまごは、命が生まれるところが黄身、黄身を守るための白身、そして殻、その外側に保護膜、という構造になっています。
黄身を細菌などから守るために多重構造になっているのです。
洗ってしまうと殻のまわりにある保護膜がとれてしまうので、水洗いはNGです!」

Q. ゆでたまごを作るとき、めんどうくさいので他の食材といっしょの鍋でゆでてもいいですか?

松本さん「めんどうくさいのはわかりますが、他の食材と一緒の鍋でゆでるのはおすすめしません。採れたたまごは洗浄して出荷されますが、万が一を考えて別々にゆでた方がいいです。ちなみにぼくは一緒にゆでません」

Q. それなら、わたしも一緒にゆでません! ときに松本さん、1つのたまごに黄身が2つ入っているたまごってありますよね? あれってラッキーですよね。

松本さん「そういうたまごを『二黄卵(におうらん)』といいます。ちまたでは『双子ちゃん』と呼んでいる人もいるとか。
約1000個に1個の確率だそうです。当たったら確かにラッキーですね

Q. 松本さん、『卵』と『玉子』ってどう違うのですか?

松本さん「『卵』は生物学的な名称で、『玉子』は食品としての表示だそうです。」

さて最後は保存方法と関係ない話になりましたが……。 今日はたまごについての保存方法始めいろいろなことがわかりました。松本さんのたまご知識はすごいですね!
期限と保存方法をしっかり覚えて、安全に美味しくたまごを食べましょう!