こんにちは!松本養鶏場です。今日もみなさまに心を込めて美味しいたまごをお届けしています(^▽^)
松本養鶏場のニワトリたちは毎日新鮮なたまごを産んでくれていますが、みなさんはニワトリの寿命が何年ぐらいかご存知ですか?
実はニワトリが本来生きられる寿命のうち、おいしい卵を産める期間はごくわずかしかありません……(´;ω;`)
今回は「知られざるニワトリの一生」についてお話ししますね。これを読めば、ニワトリに対する見方がちょっとだけ変わるかもしれません。
【ニワトリの一生】ニワトリはどこから来てどこへ行くのか?
ニワトリは家畜の中でも身近な存在ですが、どんな一生を送っているのかは知らない方がほとんどだと思います。
松本養鶏場で実際に行われている「導入→産卵→強制換羽→廃鶏」というサイクルについて詳しく見ていきましょう!
【導入】ひよこから若鶏へ成長
松本養鶏場にニワトリたちは、ここで生まれた訳ではありません。熊本・大分・山口などの県外の孵卵場(ふらんじょう/産卵専用)で生まれ、ひよこたちは性別を選別されます。
卵を産めるメスのひよこたちは、育成専用の所で100日間大切に育てられた後、松本養鶏場へお引越し♪
松本養鶏場では約1年前から育成専用の業者さんへ発注をし、毎年3回、若鶏たちがやってきます。
【産卵】初々しい若鶏たち
100日育った若鶏たちは、成熟したものより1~2回り小柄でトサカがとても小さいのが特徴です。
若鶏のトサカはこんなに小さいですが↓
成熟すると立派なトサカに変身します↓
こうして比較してみると、全然違いますね!\(◎o◎)/
松本養鶏場にやってきてから、早くて2週間~1ヵ月後に少しずつたまごを産み始めます。これが貴重な「初産みたまご」です。
3ヵ月間は育成期間として、独自配合のエサを与えます。約半年は良いたまごを産んでくれますが、生み始めから5ヵ月が経つと品質がやや低下気味に(殻に傷が入る等)……。
ニワトリも疲れてしまうのでしょうか?(゜-゜)
【強制換羽】絶食して若返る!
たまごの品質がやや低下した時点で「強制換羽」にかけます。
強制換羽とは、いわゆる「絶食」のこと!
強制換羽を行うことで内蔵も身体を若返り、たまごの殻が強くなる効果があります。
人間のファスティングみたいですね。
※強制換羽についての詳細はこちら
【廃鶏】最後は鶏肉として食卓へ
再び3ヵ月間、たまごを産み続けるニワトリ。
その後、老化によってたまごが売り物にならなくなってしまいます。
【たまごの老化の特徴】
・殻にもようが出る
・殻の表面がガサガサになる
・殻が割れやすくなる
・たまごが大きくなる(年配の鶏ほど卵管が広がるため)
味は変わらないものの、若鶏の頃と比べて食感の違いは明らか。
やはりたまごは小さいほど、黄身がプリッと盛り上がっていて新鮮です。
産卵率も落ちて来るため、最終的に廃鶏として鶏肉にされます。
ちなみに松本養鶏場のニワトリたちは、某やきとり屋さんへ出荷されて最後を迎えます……。
ニワトリが天寿を全うできる未来へ
本来ニワトリの寿命は「10年」と言われています。それを聞くと、たまごを産めなくなったら処分されてしまう現状はつらいものがありますね。
松本養鶏場としても本当はこのサイクルで屠殺したくありません。究極の理想は「ニワトリを屠殺せずに、寿命を全うさせてあげたい」と思っています。しかし、それではコストがかかってしまい、たまご1個の値段が100~200円になってしまいます。スーパーのたまごが1パック100円前後で販売されていることを考えると、厳しいですね。
松本養鶏場では世界一幸せなニワトリを実現するために、檻から解き放ち、ゆくゆくは雛から育てられるような環境を整えていきたいと思っています。まだまだ課題は山積みですが、一歩一歩頑張っていきますね!(≧▽≦)